京都の街の香りをお届けする
シリーズ「京都 × NADELL」
今回は、3年ぶりに山鉾巡行が復活する
祇園祭へ。
どこからともなく「コンチキチン」と祭り囃子が聞こえてくる、京都の
祇園祭。
貞観11年(869)に京の都をはじめ日本各地で疫病が流行した際に、勅を奉じて当時の国の数66ヶ国にちなんで66本の矛を立て、災厄の除去を祈ったことにはじまります。7月1日の「吉符入」にはじまりに、31日の「疫神社夏越祭」で幕を閉じる1ヶ月に渡るお祭りです。
今日は、2022年7月16日。
3年ぶりに復活する明日の山鉾巡行を前に街は早朝から活気で溢れています。夜には、本祭の前夜に行う「
宵山」が行われ、山鉾の周りには屋台が立ち並んでいます。気合を入れて、朝の8時から撮影をスタート。笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りで、名物のひとつ「
ちまき」を求め、山鉾巡行の先頭を走る「長刀鉾」の前にはすでに長蛇の列ができていました。
巡行する鉾は、全部で35基もあり、街の筋にはいくつもの山鉾が立ち並びます。豪華なタペストリーやカラクリ人形などそれぞれ個性のある山鉾たち。大きいものだと12トンにも達し、組立・巡行・解体には180人もの人手を必要とします。
こちらは函谷鉾(かんこほこ)。鉾の中を拝観できるようになっていて、はじめて鉾の上に登ってみました。
拝観の際に頂いた函谷鉾のうちわを手に、美しい装飾とタペストリーにうっとり。雨が降ることもあるため、本番用のタペストリーは当日の朝4時から町内の人によって付けられるそう。ここに40人ほどの大人が乗り込み、太鼓・笛・鉦の3つで祇園囃子を奏でながら巡行します。
高さがかなりあり恐る恐る降ります。順番を待つ方の列もどんどん増えていきます。
10分ほど移動して船鉾へ。その名の通り、船の形をした鉾の舳先には金色の鷁、艫には黒漆塗螺鈿の飛龍文様の舵をつけ、船端には朱漆塗の高欄をめぐらすなど豪華な装飾が目立ちます。
きらきらと繊細に光る螺鈿の装飾が美しい船鉾の後姿。
鶏鉾(にわとりほこ)へ移動。横に立つとその大きさに驚きます。一番大きな長刀鉾は25mほど。
格子の中には大きな木製の車輪があり轟々という木のしなる音を立てながら巡行します。
8時55分に撮影終了。町の筋には山鉾の姿が。人と車と屋台でひしめき合い、夜の宵山までにはもっと人が溢れ歩行者天国となります。久々に本格的な活気を感じる、京都の夏の風景でした。
次回もお楽しみに♪
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